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2005/07/09

意外とクール

最近、アクセス数が異常な程の伸びを示してまして・・・

たくさんの方に見て頂いているのだなと有難く感じる反面、記事の内容から図書館の姿が透けて見えているので、余計に一語一句慎重に言葉を選ばなくてはと思う次第です。こうなると、あまりふざけた記事は書きにくいのかな・・・と、この辺りで、真面目な内容とちょっとふざけた部分を分けるべきか否か、心境は複雑です。

特に、あまり批判的な内容で、批判の矛先が誰であるか明白な発言を繰り返すと、最悪「サイト閉鎖」ということにも。そういう事態にならないためにも、自分では批判的な発言はできるだけ抑えているつもりなんですけど・・・。でも、どうしてもひとこと言ってやりたいなんてケースもあるのでちょっと嫌味がある程度で、万人が聞いてもあまり嫌悪感を感じない程度の表現でいるつもりなんですけど。

この話をとある場所でしたら「doraさんの発言は十分毒がありますよ。」だって。そうかなぁ・・・。

さて、ちょっと前になるが、ある新聞投稿で、図書館の委託で影響力のある人が「委託したらそのスタッフは愛想がよく、開館時間も延びて実に良かった」という趣旨の発言をしていたのに対し、業界の反応が意外とクールだったことに驚いた。これが、現場レベルの人に取材して書かれた記事だったら総攻撃するようなのだが、相手によって対応が全然異なるのは、長いものには巻かれてしまっているということなのだろうか?

で、ここで「仮定」の話。
もし、doraの図書館が委託をされて、そこにいた司書が異動若しくは限定的な事務のみとなったらどう考えるか。

今回の記事のように、
「委託先のスタッフは愛想が良くて対応がすばらしい」
→裏を返せば公務員にはこういう対応はできないと言っているようなもの。

「祝日や夜間の開館時間も延ばせてサービスが向上した」
→組合との兼ね合いがある自治体もあると思うが、本当にそれまでの職員でできなかったことなのか。

もし委託されて、こういうことを平然と言われたら・・・悔しくない?
いや、何も感じない人も多いのかなぁ・・・と最近思う。

でも、安い賃金のアルバイトを投入して、確かに表面的には開館時間も延びて利便性が増す。だから、今まで図書館を使えなかった人が図書館を利用できるようになった。その点ではメリットがあったことは認めますが。

このような図書館経営を見ていて思うのはただ一つ、「これって図書館の名を借りた“書店”とちゃうのん?」と、いうこと。

安い賃金で過酷な労働条件では、いくら志が高い人でもその仕事を長く続けようと思うかしら?長く続けることによって昇任するとか、ボーナスが出るとか全く無い訳だし。
doraは雇用主が誰であってもいいけど、図書館の仕事は、アルバイトで済む仕事ではなく、ある程度責任を持てるような、司書資格を持っているからこそできる他者をもって代用できない仕事でなければならないのでは?

図書館が必要である所以というのは、情報や資料を求めている人がいたらそれを素早くコーディネートし提供していく、それこそ警察や消防のように、緊急通報によって対応する部分と、予防措置をする部分、単にお客さまが自由に情報にアプローチするのを世話するだけでなく、これら別な面も持ち合わせている施設が図書館なんですよー、と言ってもいいのではないかな?

もう一度整理すると、
緊急通報・・・情報が必要となった時に真っ先に尋ねる施設。
予防措置・・・必要と思われる情報をあらかじめ準備し、問題が拡大しないようにするための施設。
情報教育・・・情報へのアプローチを自らができるように教育する仕事。

では、今日はこんな所で・・・お粗末さまでした。(そのうち、気が向いたらつづく)

オンライン書店ビーケーワン:地域力を高めるこれからの協働

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図書館な話」カテゴリの記事

コメント

以前、一度お邪魔したものです。
あれ以来、毎日楽しみにさせていただいています。(ツボにはまって大笑いさせていただくこともしばしばです。)

どこにコメントをつけようかな、と思ったのですが、とりあえずこちらに。
うちの館では、4月から開館時間を延ばし、今まですべて休館日だった祝日を全部開館日にし、そして正職員司書が一人減りました。
本当はもう一人減らされるはずでしたが、それでは業務が成り立たない、と言ったら、館長(事務職)がいなくなりました。(本当に空席なんです。)
これ以上明かすと素性がバレル(笑)のでやめますが、それでも、「無料貸本屋ではなく、図書館」であり続けるために、自分の進退を顧みずにみんなでがんばって闘った、とりあえずの結果です。
立地条件の問題もあり、開館日が増えても、時間が延びても、その時間帯しか利用できなかった人が新たな利用者として増えたわけでもなく、利用がばらけたり、引き上げる時間が遅くなったというだけですが、それでも、直営であればこそのサービスを維持、向上させようと、新しく入った非常勤の職員と一緒にがんばっているところです。
近隣では、高い理想と実践でまさか、ここが?と思うようなところに、いろいろな動きが出てきています。
自分たちにはこれ以上何ができるだろうか、と考え込むこのごろです。

またも長文失礼いたしました。

投稿 coco | 2005/07/09 22:12

 手厳しいですね。委託で働いているものとしてみたらこたえる感じです。私ら自動貸出機扱いとかもされてるし、確かに愛想はいいかもしれないけどそれは愛想のよくないお役人さんからのお達しによるものだし。
 安い賃金でお手軽な労働力。ですけどはたから見たら図書館の人たちは今までこれくらいの働きとしてしか評価されてなかったってことなんじゃないですか?だからこそ外部から労働力を入れようとしたらこんなもので収まったってことでは?
正規で働いている方は改めて自分達の労働の評価を考えてみる必要があるんではないでしょうか?司書の専門性など自己満足で語っても業界以外では理解されがたいでしょう。
 長く続けようと思わないのではという疑問を裏付け委託の人の気持ちをそいでいるのは現場の職員さんや多くの業界の方々のほうかもしれませんよ。

投稿 にゃんこ | 2005/07/09 22:20

> cocoさん
こんにちは。
確かに直営という形は厳しいのかなぁという財政状況ではあるのですが。要は自治体の中でどの部分を委託すべきなのか、もっとよく考えてみるべきです。
例えば、市町村合併で余剰人員が出た時に、「蜂の巣駆除」をするような部署を創ってみたり・・・。その反面、出先機関であれば施設の性格は関係なく委託するなんて、筋が通らないんですよ。
周囲がそんな状況ですから、自分たちができることと言えば、司書という仕事がどれほど高い報酬に値する仕事か身を持って示すということでしょうか?

> にゃんこ さん
そう、その通りなんですよ。
以前、司書が1人長期休暇を取った時、その代わりはアルバイトで、ということに矛盾を感じていたのですけど、つまり、1人の司書の仕事というのはアルバイトで足りる程度の評価しかされていないんだという事例が山ほどあるということです。
結局それで、同じ程度の仕事であれば、労働単価の安い方でいいじゃないかというのが今の自治体の現状であると考えています。
だから、司書という仕事が社会的に評価されるのであれば、正職員でなくてもそれなりの賃金を貰えるということでは?そういう意味で正職員の司書には今まで以上に職業としてのステータスを上げる努力をしてもらいたいし、そうすることにより、正職員とかアルバイト、委託、派遣など雇用形態に関係なくそれなりの報酬を貰える職種になるのではないのでしょうか。

あと、今の「司書の専門性」って聞いているとホントに自己満足の世界ですよ。
良い料理人というのは素材の良さを100%引き出しお客さまに提供する。しかし下手な料理人は、腕自慢、材料自慢をする。なんて話があります。これを司書の仕事に置き換えてみると・・・わかりますよね。
レファレンスの技術自慢、コンピュータ自慢、選書の内容自慢・・・まだまだあります。

司書って「プロ」の仕事になり切っていませんね。特に公務員は・・・。私たちはこういう所を大いに反省しなければなりません。

投稿 dora | 2005/07/09 23:12

こんばんは。自他共に認めるエセ司書の小生が言えるべきことではないと思いますがひとこと。

司書であるとか図書館関係者にとっては、図書館と無料貸本屋の本質的・根本的な違い、そして図書館の仕事はアルバイトで済む仕事ではないことなどは当然のことかもしれません。けれど、それ以外の大多数の人々にとっては図書館の仕事で見える部分は、開館時間が長いとか短いとか、スタッフの愛想が良いとか、ベストセラーもすぐ貸してもらえるとか、まさに委託になって良かったねという理由になりそうな部分しか見えないのではないかという気がします。

図書館業務に関わっていない方(行政マン含)にとっては、図書館がどんな働きを持っているところなのか、なぜ正職員司書が必要なのかということは、図書館業務という海に浮かぶ氷山の海面下の部分の理解を必要とするかと思われ、困った事にはこれが難しい・・・。司書もまた然り。

この理解されにくい部分を、もっとPRできないものでしょうか?みなさんの知る権利、学ぶ権利を保障するために、本のプロ、司書が専門家の目で収集した資料を取り揃えてお待ちしております・・・なーんて。
「本の分類をできるのが司書」などと勘違いされないように、カラダを張って(笑)少しでもイイ仕事をして、自分たちの宣伝活動?にも精を出すってダメっスかね。(ひとことのつもりが・・・失礼しました)

投稿 夜風 | 2005/07/09 23:56

> 夜風さん

> 図書館業務という海に浮かぶ氷山の海面下の部分
> の理解を必要とする
で、この辺がポイントですかねー。

デパートの仕事も同じようなことがあったんですけど、表面的に見える部分というのはごく一部で、大切なのは、その仕事の土台を支えるためにどういう仕事をするのが司書なんだよという事を、ちゃんと理解してもらうことなんですよね。

その一つの答えをこのブログの中で出しているつもりなんですけど・・・。着ぐるみを着るのも、イベント屋に徹するのも、配線工事をするのも、「こんなの司書の仕事じゃない。」と思って拒否するのではなくて、こういうことをオールマイティにでき、それが最終的には図書館の仕事や町づくりに直結している人材育成なんだよ、と言えるのが司書の仕事ではないのだろうかと思いますが。

単にバカばかりやっているのではなく、世間一般に司書の仕事の理解を深め、他を持って代え難いという認識を持ってもらいたいという思いを持って記事を書いているのです・・・でも、名前を伏せて好き勝手に書いているのでは本当はダメなんですけどね。

まあ、知らない方がいい事もありますから、ここではお笑い司書のdoraということで。

投稿 dora | 2005/07/10 00:39

「お笑い司書のdora」というのは小生も含め、みなさん全然オッケーだと思いますよ♪
さて、にゃんこさんに同感し、doraさんのコメントを読みながら、キャパシティーの問題ってあるよなぁ・・・と思った次第。まあ、司書に限らず言えることかと思いますが・・・。ココロザシとかキャパシティーとか観念的で難しい問題ですが、アルバイトならともかく、やはり正職員というような立場にある方には欠かせないものかと・・・。そりゃあ、こんなモノ持ってなくても、仕事はそれなりにこなせるのでしょうが。その「それなり」の積み重ねの結果が・・・。

投稿 夜風 | 2005/07/10 11:23

前回のコメントに補足です。

例えばdoraの図書館のホームページですが、これの制作から管理運営まで、すべてdoraがやっている訳です。仮にこれを業者に委託して制作した場合、その費用は500万円とも言われています。
つまり、今の職員についての考え方は、アルバイトや委託の方が安いから、そっちの方がお得ですよ。という考えになってしまうのであって、それが、実は職員が100%その力を発揮すれば、こんなに経費節減につながるんですよ、と言うことができ、さらにその仕事量を比較した場合、アルバイトを大量に投入した方が返って割高なんてことならば、職員を投入した方がいいなぁと思うのでは。
そんな図式を描いているのです。

実際に現状の社会情勢の中では司書職採用が無いと諦めてしまうのでは無く、公務員の司書にうんと働いてもらい、その代替は職員以外にはあらずという風潮を作ってもらいたいものです。

投稿 dora | 2005/07/10 12:31

もう一言。
お金の話なんかするのは下世話で嫌なんですけど、向上心とか自己研鑚のようなものを支えるためには、金銭的な裏付けってある程度必要なんだと感じます。
doraにはそういう余裕があるからこそ、自分の余暇を使って勉強などできる訳でして。

夜風さんが言う「キャパシティー」の問題、確かにあると思います。いくらココロザシを持っていても1人のできる仕事にはやはり限界があります。しかし、どれだけの人が限界一杯まで能力を発揮しているのかは疑問がありますね。
一つの職種についての評価を上げる以前に、ホントは人としての評価を上げるような仕事をしなければいけないのかと思いますね。

あと、doraの発言は、結構その場で思いついたことを単純に並べている「アドリブ発言」が多いので、読みづらい点とか話が支離滅裂になることもあるかと思います。だから、今回こんな思い付きの記事について、ちょっと反応が多かったりしたのは意外だったな~と思い、また、読んで頂いて感謝すると同時に、もう少し腰を据えて書かないと失礼かな、と改めて思ったのでした。

投稿 dora | 2005/07/10 22:55

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