地域格差、言いたい
今日の他人(ひと)言(2006年2月23日)-地域格差、言いたい
特集WORLD:地域格差、言いたい 八幡和郎さん/鈴木健二さん[毎日新聞 2006年2月20日]
...この記事中の言葉が妙に気になったので取り上げたい。
さらに全国どこの町や村へ行っても、役人が地元を歩いていない。役場に行って、役人に地元の声などを話すと「え、そうなんですか?」と何も知らない。県議や市議もそう。この方たちに講演を頼まれると、私は「この県のすべての市町村を回ったことがある方は?」と聞きます。手が挙がったためしがない。選挙の地盤と有力者の所しか回っていないんです。地域の落ち込みの最大の致命傷は、公務員が現場を歩いていないこと。怠慢もはなはだしい。doraさん、実はこの部分にこそ図書館における問題点の源流が隠されているのではないかと見ているのです。
「カウンターで要求をつかむ」と言いますが、実際にカウンターでのコミュニケーションの中でつかめる要求とは、ごく一部の要求に過ぎないと考えているのです。あとは、そこで要求をつかもうとする姿勢はどちらかと言えば「待ち」の姿勢。
公共図書館の必要性を主張するためにはどうしなければいけないのか?それは、情報発信による情報の掘り起こし、即ち、自ら情報の海に飛び込み要求の源を探して発信していくこと。こういった「攻め」の姿勢こそ、これからの図書館に必要な要素ではないかと思うのです。要求とは「引き出すもの」と、doraさんは考えています。
ところで、図書館の予約サービスをする中で、誰が名付けたか知らないけれど「お節介予約」と呼んでいる予約があります。これは、あるお客さまがいつも読んでいる本の傾向を見て「おそらくこの本も読むだろう」という本があったら取り置きするというもので、頼まれもしないのに取り置いておくのものです。始めた頃は本当に「お節介」と思う人も結構いたと記憶していますが、今は逆に用意した本を喜んで借りて行くようです。
つまり、この例のように、お客さまの声には出さない要求をつかむという事、さらには、普段図書館に来ない人の要求を掘り起こす事、それがこの記事の「現場を歩くこと」に通じるのではないかと見たのです。
ただ、地方の状況は厳しいのも事実。こういうサービス体制が必要と訴えても、それだけの人材投入もままならない現実がある中、図書館サービスに対してある程度の予算措置をと言う事自体が絵に描いた餅。そんな現実をきちんと理解した上で、中央では政策提言が行われているのだろうか?という疑問も浮かんでくるのです。
或る政策提言に対する意見聴取では、地方の図書館振興についての政策であるにも関わらず、障害者サービスだの、児童青少年サービスだのと、「各論」の部分の言及を増やせとの意見が多い様子を見ても、図書館をつくろうという機運を高めるのと実際のサービスの中身を組み立てるのはどっちが先決?との苦言を呈したくなります。
地方の人々が図書館の必要性を認識する......そういう政策が浸透すると、今の「安かろう悪かろう」という方向性を修正する一番の早道になるのではないか。
と、勝手に解釈しているのですが。
流れに逆らって抵抗するよりも余程実効性があるのではないのでしょうか?
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